2011年03月19日

iRigとi2Mについて

【iRigはAmplitubeよりGarageBandに向いている】
Amplitube for iPadはギタリストにとって直感的に使えるUIを備えた良いアプリなんですが、iRigはAmplitubeの8トラックレコーダーと相性がイマイチです。メインで使っているモニターヘッドフォンのAKGのK271 Studioはインピーダンス55Ω、音圧感度91dBなので、Amplitubeで使う場合、かなり音量を上げないとモニターとして機能しません。ところが音量を上げれば上げるほど録音トラックにメトロノームやiPodソースの音源などを含めた全モニター音が回ってしまうので、実際のところAmplitubeの8トラックレコーダーは使い物にならないです。もちろん、音量を稼げる普通のヘッドフォンで音量を小さ目に再生したり、ラインアウトで使う分にはそれほど問題はないのですが。

IMG_15762.PNG
AmplitubeのMTR。iRigでは多重録音を重ねるにつれ漏れた音が積み重なる


IK Multimedia公式サイトのiRigのFAQ(http://www.ikmultimedia.com/irig/faq/)でTroubleshooting 7.6を見てみると、この件についてIK Multimediaの見解が載っています。要約すれば「入出力を共有するジャックなのである程度の漏れが発生する。定期テストにおいてクロストークは重要な問題では無い事が分かった。様々な技術的解決を試みたが安価な製品でこれに対処する事は出来なかった。現在この問題に対処出来る上位機種を開発中」との事です。クロストークはハードウェアであるiRigの構造上の問題だという事ですね。

ところが、Appleはソフト側でこれを解決しました。iPad版GarageBandではAmplitubeのようなクロストークは発生しません。シビアなテストをしていないので「まったく」発生していないかどうかは分かりませんが、少なくとも実際の使用においては漏れた音が確認出来た事はありません。つまり、現時点ではMTRとしてまともに使えるGarageBandで使ってこそ、iRigは本領を発揮出来ると言えます。


【iRigとSonuus i2Mの音質について】

201103181119.jpg


i2Mのほうが高音質です。GarageBandにi2Mを繋いでギターを弾いた後にiRigに繋ぎ換えてみると、こもった音になるのが分かります。ギターをイヤホンジャックから入力するのと、ドックコネクタ経由のUSBオーディオインターフェイスから入力するのとではiPadに送る情報量が違うのでしょう。何も弾いてない時のノイズも同条件で比べた場合、i2Mのほうが少ないのでS/N比も有利です。

iRigとi2Mとで購入を比較検討している人は滅多にいないと思いますが、両者のメリット・デメリットをまとめると次の通りです。

IK Multimedia iRig
【良い】
・安い(実売で4,000円台)
・iPadを充電しながら使えるのでバッテリー切れの心配が無い
・取り扱いが簡単(必要なのは本体だけ)
【悪い】
・iOS機器でしか使わない
・音質にやや難あり

Sonuus i2M
【良い】
・高音質(iRig比)
・普通のコンピューターでUSB機器として使える(どちらかというとiPad利用がおまけ)
・多機能(トランスポーズ、ベンドやレガートの調整、最大6ボイス同時送信など)
【悪い】
・高い(19,800円。MIDIコンバーター&Audio入力機器なので仕方無い)
・iPadから電源を貰うので使用中のバッテリー切れが心配
・取り扱いがやや面倒(本体、Camera Connection Kit、USBケーブルが必要)

なお、iPadではなくMacで音質をしっかり比較したい場合は、iTunes送信したプロジェクトをControlクリックで「パッケージの内容を表示」させ、Mediaフォルダからオーディオファイルを引っこ抜きます。テンポ情報やセクション情報などが埋め込まれたGarageBand仕様のAIFファイルを取得出来ます。

スクリーンショット(2011-03-19 0.00.20).png


これはアンプやエフェクトをバイパスした原音なので音質を比べるのにはちょうどいいでしょう。以前も書きましたが、現在のバージョンのMac版GarageBandではiPadで作成したプロジェクトを開けないので、録音したファイルをMacで開くには今のところこうするしかないんですね。(http://support.apple.com/kb/HT4574

2011/4/1追記:Mac用GarageBandがアップデートされ、iPad版GarageBandで作成したプロジェクトを開けるようになりました。
関連エントリー:http://idguitar.seesaa.net/article/193609750.html




posted by トンちゃんぽ at 00:39| Comment(0) | TrackBack(1) | iPad 本体、周辺機器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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